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フォームのアクセシビリティを考える

今日の Web におけるフォームはユーザーが情報を入力して対話するための重要な要素です。支援技術を利用しているユーザーがフォームの入力を妨げられることは当然避けるべきでしょう。また障害の有無に関わらず、ユーザーに迷いを与えたり、入力ミスを誘発するようなフォームはユーザーがタスクを完了せずに途中で離脱してしまう可能性が高まり、ビジネスの観点からも望ましくありません。この記事ではフォームのアクセシビリティについて考え、実際のフォームの実装においてどのような点に注意すべきかを紹介します。

スタイルをカスタマイズ可能な新しい `<select>` 要素

従来の `<select>` 要素は CSS を利用したスタイルを適用することができないため、多くの開発者にとって課題となっていました。この問題を解決するために新しい既存の `<select>` 要素をカスタマイズする手段が提案されました。この疑似要素を利用することで、開発者は `<select>` 要素のスタイルをカスタマイズをオプトインできるようになります。

markuplint で構文チェックを始めよう

HTML の構文チェックを実施するには適切なツールを導入するのがよいでしょう。この記事では markuplint と呼ばれる HTML の静的解析ツールを紹介します。markuplint は JSX(React),Vue,Svlete のようなテンプレートエンジンにも対応しています。

input[type=checkbox] 要素に switch 属性を指定することによる HTML 標準のスイッチ UI の提案

スイッチは多くのウェブサイトで使われているものの、HTML の標準要素としては存在していませんでした。そのため多くの開発者は、スイッチを実装するために独自の実装を行っていましたが、このような独自の実装はアクセシビリティの問題を引き起こす可能性がありました。この問題を解決するために、WHATWG により `input[type="checkbox"]` 要素に `switch` 属性を追加することが提案されました。この属性を指定することで、チェックボックスをスイッチとして利用できます。

Web フロントエンドの実装において本来の機能を損なってはいけない

データの取得・ルーティング・フォームの値の管理に至るまで JavaScript で制御するようになった結果、本来備わっていた機能を損なう形で実装されるような間違いが起きるケースも発生してしまいました。見た目上操作に不都合がないのですが、修飾キーが有効でなかったりと、とある要素が当然に持っているべき機能が失われていることがよくあります。

ボタンが押し込まれた状態を表す Press Button の提案

UI デザインにおいてボタンが「押し込まれた」状態を表現することはしばしばあります。しかし、ネイティブの HTML 要素では表現できず `aria-pressed` 属性を使用する必要がありました。Press Button Proposal では `type="press"` 属性を追加することでボタンが押し込まれた状態を表現することが提案されています。

Document Picture in Picture で任意の要素を Picture in Picture する

Document Picture-in-Picture は、`<video>` 要素に限らず任意の要素を PiP できるようにする提案です。これにより、動画以外の要素を PiP できるようになります。主なユースケースとして、カスタムのメディア・コントロールを使用したり、プレイリストとともに動画を PiP することが挙げられます。