2023 年に読んでよかった本
年末なので 2023 年のまとめっぽい記事を書きたくなりました。今年は 1 年間でおおよそ 300 冊の本をよんだようです(そのうち 3 割ほどはラノベなのですが...)。その中でも特に印象に残った本を紹介します。
年末なので 2023 年のまとめっぽい記事を書きたくなりました。
今年は 1 年間でおおよそ 300 冊の本をよんだようです(そのうち 3 割ほどはラノベなのですが...)。その中でも特に印象に残った本を紹介します。
忘れる読書
この本では「本は忘れるために読んでいます」と語られています。というわけでこの本の内容もあまり覚えておりません(?)。
本を読むときには一字一句正確に覚えるような読み方をしていると、「覚えなきゃ」という気持ちが芽生えてしまい、本を読むことが苦痛になってしまうことがあります。そうではなくて、パラパラとページを捲って娯楽のような感覚で読むことを私自身も心がけています。読書した内容を覚えるのは不可能と言ってもらえると、そこまで気に詰めなくていいと思えて楽になりますよね。
本で読んだ内容は頭の中にインデックスとして残しておき、必要なときに頭の中で検索可能にするという話もよく聞きますよね。私もふとどこかで読んだ内容を思いだすのですが、肝心の本のタイトルを忘れているのでソースを提供できずに良く困っています。
本を読んでいる中で自分に合わないと感じたら、損切りのような感覚で読むのをやめることも大切ですね。お金を払って買った以上、最後のページまで読まなければならないという気持ちが働いてしまうのですが、そうではなくて、自分に合わないと感じたら読むのをやめてしまうのが良いと思います。本のタイトルと表紙だけでは内容まではわからないので、買った本が自分に合わないというのは往々にしてあることだと思います。ですので、間違った本を買ってしまったというよりは、本を読んでいれば一定の確率で遭遇するできことだと考えるのが良いですね。
普段の仕事とは関係ない本を読むべき、という点も印象に残っています。思えばエンジニアになって 1 年目の頃は技術書を読むことが多かったのですが、最近では突拍子もない分野の本を突然買って読んで見る、ということをよくやっています。雑学というか教養というか、自分の知らない分野の知識を得ることは娯楽としても楽しいですね。もちろん今やっている仕事に直接影響するというわけではないのですが、本を読んで思考するという事自体でなにか役に立ってることはあるのではないでしょうか。
替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方
AI が台頭している今の時代に、人間が生き残っていくには専門性を身につけることが重要だという話です。単純な作業は AI に置き換えられてしまう可能性がありますが、他の人には置き換えられない替えのきかない人材になるため必要があるということです。
そのうえで、専門性を身につけるためにどのような方法を取るべきかという点が説明されています。次に紹介する本でも出てきますが、短時間で身につくような「教養」は学びとは言えないと語られています。専門性とはすでにある知識をインプットするのではなく、新たな専門知識をアウトプットできることであると述べられています。
ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち
最近は「教養」とタイトルがついている本が多く出版されていたり、短時間で教養を得られることを売りにしている YouTuber が増えていることに警鐘を鳴らしている本です。このように時短で教養を学ぶことを「ファスト教養」と呼んでいます。
はじめに「ファスト教養」がなぜ広く支持されているのかが述べられています。教養を学ぶ理由として、ビジネスシーンで役に立つからだということをあげられています。例えば商談のような場で、「教養」としてコーヒーの歴史を知っていて話を盛り上げることができれば、相手に好印象を与えることができるでしょう。
それでいて、次に紹介する本に近い内容なのですが、いわゆる「タイパ」も重視されているという背景があります。現代のビジネスパーソンはビジネスシーンで成功するために、手っ取り早く「教養」を得たいという欲求があるのです。
本来の教養とは「自身の精神を豊かにし、学びたいから学ぶものである」ということを筆者は主張されています。とりわけ、自分で考えることが大切だと述べられています。
この本を読んでから、しばらくタイトルに「教養」が入ってる本は少し敬遠するようになってしまいましたね。とはいえ、マーケティングの観点で言えばタイトルに「教養」と入れておいたほうが売れるという事情もありそうですので、あまり気にしないようにしています。
映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
映画や YouTube を 2 倍速で見るいわゆる「タイパ」を重視したコンテンツの消費がなぜ増えているのかということに書かれた本です。世間的には 2 倍速で映画を見ることは否定的な意見が目立ちますが、なにも今の若者が悪いわけではなく、生まれた時代が違ったからだという結論を導いています。
タイパを重視してしまう要因の 1 つとして、サブスクサービスの台頭があげられています。サブスクサービスは月額料金を支払うことで、多くのコンテンツを見放題にできます。そのため、コンテンツを見ることに対するコストが下がり、昔の時代と比べて多くのコンテンツに触れることができるようになりました。そのうえで、コンテンツの数自体も年々増え続けています。できるかぎり多くのコンテンツを消費するために、倍速視聴をするようになったということです。
2 つ目の理由は SNS の台頭です。現代では四六時中友人と繋がれる状態となった結果、共通の話題を持つために有名な作品のストーリーを把握しておく必要があるとのことでした。
また従来は映像の「間」で登場人物の心情を表現していたところを、登場人物に説明的なセリフを言わせることで誰にでもわかりやすい表現になっているという観点もおもしろかったですね。倍速視聴をされると抽象的な表現が読み取られづらくなってしまうので、このような感情を説明させるセリフが好まれているようです。これも時代に合わせた形とも言えるのかもしれません。
私自身も YouTube の動画を見る際に倍速視聴をすることがよくあるのですが、その際に感じるのは字幕があることで内容を理解しやすくなるということです。多くの人に動画を見てもらうためには、このような倍速視聴をしている人にも伝わりやすい方法で動画を作ることが必要になっているのでしょうか。
<新版>日本語の作文技術
修飾語の使い方という観点が非常に参考になりました。日本語はどのような順序でも修飾語を用いることができるため、いたずらに使用すると読み手を混乱させてしまうことがあります。これは意識しておかないと普段からやってしまいがちなところで、今まで意識が向いていなかったところなので注意していきたいですね。
オブザーバビリティ・エンジニアリング
最近よく耳にする「オブザーバビリティ」についての書籍です。オブザーバビリティは、ログやメトリクスなどのデータを用いてシステムの内部状態を理解し、複雑なシステムの状態やアプリケーションの動きを可視化することです。予期せぬトラブルに対して原因を分析するために有効に機能します。
従来の「監視」との比較についての説明がわかりやすかったです。監視はシステムの既知の問題を検出するために行われるもので、オブザーバビリティは未知の問題を発見するという役割の違いがあります。
「ログの構造化」という話は、この書籍に限らず多くの場所で目にすることがあったと感じました。
SLO サービスレベル目標 ―SLI、SLO、エラーバジェット導入の実践ガイド
SLO やエラーバジェットについてふんわりとした理解であったのですが、その内容が補完されてよかったです。
SLO を運用するに当たって、目標値に対して高すぎる指標が出ているとユーザーに誤解を招いてしまうという話が面白かったですね。例えば、99.9% という目標値を設定しているのに、99.9999% という指標が出ていると、ユーザーは 99.999% という値が実際に達成されていると誤解してしまいます。その値をもとにシステムを設計してしまう可能性があります。目標値に対して高すぎる指標が出ている場合は、わざとシステムをダウンさせるという手法はおもしろかったですね。
見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン
いわゆるアクセシビリティな本です。この本で出てきたユーザビリティとアクセシビリティの関係を表した図は、何度か引用させていただきました。
それぞれ特性のことなる 6 人の登場人物をもとに、どのような UI だとどんなところで困ってしまうのか、という点がわかりやすく説明されていて非常に参考になりました。
機械学習エンジニアのためのTransformers ―最先端の自然言語処理ライブラリによるモデル開発
ChatGPT が話題となったときに、社内でおすすめされていたので読んでみました。具体的に Transformers モデルを活用して何からのタスクに取り組むという実践的な内容でした。自然言語処理がどのような仕組みで動いているのかを知ることができてよかったです。
RustとWebAssemblyによるゲーム開発 ―安全・高速・プラットフォーム非依存のWebアプリ開発入門
タイトルには WebAssembly とありますが、WebAssembly 自体を解説する内容なほとんどなく、Rust における開発の設計の話題が中心となっております。この本については、以前に書評記事を書いたことがありました。
この本を読む際には、実際に手を動かしながら進めることを強く推奨します。強力な型システムとエラーの整備されたコンパイラをもつ Rust の特性を生かしたコンパイラ駆動開発を行っています。この本では多くの場面でリファクタリングを行わされるのですが、リファクタリングの手順は書籍の中では示されていないので自分自身で行う必要があります。実際に試してみると、本当にコンパイルエラーの内容に従うだけでリファクタリングが完了してしまうので、Rust という言語の強力さを実感できます。
また口語体で親しみやすい口調で書かれているのも良かったですね。コードの内容は多少難しく感じることもありますが、筆者がジョークを交えて親しみやすい口調でともに連れ添ってくれるので、かなり読みやすい本となっています。特に冒頭のこの部分が気に入っています。
しかし、正直に言えば性能のために Rust と Wasm を使うわけではない。いずれにしろ性能は保証されるわけではない。Rust と Wasm を使うのは、Rust が好きだからだ。
ガヴリールドロップアウト
天界では首席で卒業したガヴリールが、人間界に馴染みすぎてネトゲ三昧の自堕落な生活に「堕天」してしまうという話です。それぞれのキャラクターが非常に個性的で、それぞれのキャラクターの掛け合いが良い味を出しています。
ストーリーの展開のテンポもよく、ギャグのキレもよくて読みやすいですね。
きれいなPythonプログラミング: クリーンなコードを書くための最適な方法
新しい言語を学ぶ際に、その言語のベストプラクティスを学ぶのは非常に重要だと思っています。例えば JavaScript であれば、変数を const
で宣言したり、for
文を使わずに map
や filter
といった高階関数を使うことが推奨されています。言語の文法を単に学んだだけではこのようなプラクティスは学べないので、その言語らしい書き方ができるようになるまで習熟すると、その言語を使っているという実感が湧いてきます。
この本はいわゆる「Pythonic」な書き方を学ぶことができる本です。個人的に印象に残っているのは、Python では map
や filter
とった関数はあまり使われておらず、代わりにリスト内包表記が使われているという点です。今まで当たり前だと思っていたプラクティスが言語により異なることを知ることができてよかったです。
この本の内容は Python に限らず、他の言語にも応用できる部分が多いと思いました。
なっとく!関数型プログラミング
関数型プログラミングの入門として、非常にわかりやすい本でした。章の順番も読者の理解度に合わせて書かれていて、関数型の概念を一気に教えるのではなく、少しずつ積み重ねていくような構成になっています。
この本のおかげで、Scala の for
内包表記の概念の理解を深めることができました。まずはリストに対する for 内包表記だけを紹介して、後から Option
や Either
といったモナドに対する for 内包表記を紹介するという構成になって、とてもわかりやすかったです。
ユーモアは最強の武器である
ユーモアを発揮する人は知的で有能な印象を与え、ユーモアのあふれる職場は創造性や生産性が高いということが述べられています。
プレゼンを行う際にユーモアを混ぜることで、聴衆の周囲を引きより内容を理解してもらえるという点が印象に残っています。確かに、今まで勉強会で聞いた発表の中でも、笑いが起こっている発表は今でも記憶に残っていることが多いですね。ユーモアのあふれる発表は、内職を思わず中断してしまうという経験もあるのではないでしょうか?
私自身も冒頭の「つかみ」が大切だと思っていて、そこで以下に注目を集められるかということを社内の勉強会で心がけています。リアルタイムで Slack 上でコメントを貰えるので、うまくいっているかどうかの指標にしています。
「若者の読書離れ」というウソ
最近の若者は本を読まない...と言われがちですが、実際はそうではないようです。小中学校では朝の読書時間を取る学校が増えていて、むしろ読書率は上がっているとのことでした。
そして中高生が好むフィクションの共通点として、以下の 3 つを上げています。
- 正負両方に感情を揺さぶる
- 思春期の自意識、反抗心、本音に訴える
- 読む前から偉える感情がわかり、読みやすい
この 3 点を今中高生に人気のあるラノベ作品である「Re:ゼロから始める異世界生活」に当てはめてみると、以下のようになります。
- あるルートではヒロインと仲が深まるが、また別のルートでは死んだり、逆に殺されたりして正負両方に感情を揺さぶる
- ループを繰り返すことで、最初は見えてこなかった各キャラクターの背景や秘めた思いが徐々に見えてきて、どんでん返しと心情爆発がある
- 高校生の主人公が知恵を絞って困難を乗り越える(子どもが大人に勝つという、反抗心をくすぐる)
- タイトルで「異世界」という言葉が使われていることで、読む前から偉える感情がわかり、読みやすい
このように、今人気のあるラノベがどのような要素で注目されているかを丁寧に分析されていて、非常に参考になりました。
ちなみに中学生にはいわゆるデスゲーム系が人気があるようで、この本であげられた「王様ゲーム」は実際に自分が中学生の頃にハマっていたので気恥ずかしい気持ちになりました(?)
The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
リリースとデプロイは別物であるということが印象に残っています。リリースとは、ユーザーが新しい機能を使えるようになることであり、デプロイとは、単に本番環境にコードをデプロイすることであるということです。リリースとデプロイを切り離すには、フィーチャートグルを使うことになります。
フィーチャートグルを導入すると、リリース後不具合が発生してもすぐにリリースを巻き戻したり、リリース用のブランチを作ることなく開発が完了したら即座にメインブランにマージできます。
後者のメリットはトランクベース開発と呼ばれているようですね。実際巨大なブランチをメインブランチにマージするために何度も苦しめられた経験があるので、その恩恵は十分に理解できます。
この本を読んできから、フィーチャートグルを前提とした開発を進めていこうという気持ちが強くなりましたね。
新 科学する麻雀
麻雀の本です。麻雀はもともと好きで、大学生の頃は四六時中やっておりました。ちょっと麻雀から離れていて最近またやり始めたので、最新の麻雀の知見を得るためにこの本を読みました。
結果として知識をアップデートする箇所が本当に多くあったことに気づくことができました。私が麻雀に熱中していた頃は打点よりも和了の早さが正義、リーチに対して自身がイーシャンテンならベタオリ、という考え方が主流でした。今では「平成の麻雀」と呼ばれていますね。(ちなみにこの戦術をそのまま真似て教科書通りの打つ人のことは「量産型デジタル」と揶揄されていました)。
「令和の麻雀」ではただ相手より早くあがるだけでなく、打点を上昇させるルートを残すことが見直されてきています。さらに私が衝撃だったのは、今まではリーチに対してオリすぎていたということがわかってきたということです。相手のリーチに対してこちらがイーシャンテンであっても、高打点や広い受け入れなどの条件が揃えば無筋の牌を押せる範囲は思ったより広いことがわかってきているのです。
少々麻雀を知らない人にとって分かりづらい話になってしまいましたが、何事も固定された考え方にとらわれず、常に最新の知見を得ることが大切だということでまとめようと思います。最近は麻雀の AI も日々強くなっているようでして、AI から学べる戦術や、AI に自分の牌譜を検討してもらうということもできるようになっているようです。
ただし、AI の弱点として結果に至るまでの過程を説明できないという点があります。AI が打った手を見ても「なんでそう打ったのか」がわからないので、AI が打った手をそのまま真似るのは危険です。AI が打った手を真似るのではなく、AI が打った手を見て「なぜそう打ったのか」を考えることが大切ですね。実際に「なぜそう打ったのか」を考えるのは難しいので、その考えを理論的に説明できる人間が求められているのではないでしょうか。
賭けの考え方
これはポーカーの本なのですが、私自身はポーカーを全くやったことがないですし、役もよくわかっていません。ただ分散があるゲームという性質上、麻雀をやる上での思考法と似ている部分が多かったので面白かったですね。
以下の観点はポーカーに限らず仕事やビジネスにも通じる部分が多いと思います。
- 長期的な視点でプレイする
- その場の結果よりも正しい判断をすることを重視する
- あらゆる感情を排除する
- 分析と改善のサイクルを継続的に繰り返す
アイドル声優の何が悪いのか? タレントとしての声優マネジメント
小倉唯、石原夏織らを輩出した声優事務所・スタイルキューブの社長が声優のマネジメントについて語られています。
まず初めに一般的な芸能事務所とタレントの関係と、声優事務所と声優の関係の違いについて述べられています。一般的な芸能事務所では、タレントは事務所に多くのマージンを払うことになりますが、その分事務所は懇切丁寧にタレントの面倒を見てくれます。一方で声優事務所はタレントがもらうギャラが多いものの、事務所はタレントの面倒を見ることはほとんどないという問題が語られています。
声優として生き残っていくためには、声の仕事だけでなくなにか付加価値が必要であるということが述べられています。「声優は声の演技に専念すべき」という声はよく耳にしますが、それだけでは現実的に食べていくことは不可能です。アニメに出演だけでの収入では十分と言えず、またそれは事務所視点で声優業をビジネスとして成り立たせることができないということです。
最近のアニメではメインどころに抜擢されれば付随したイベント、ラジオ、主題歌などにより収入も期待できるため、メインどころにキャスティングされるためのタレント活動が重要となっているわけです。スタイルキューブでは、声優がタレントとしての活動を行うための環境を整えていて、ダンスなどのレッスンを早い時期から行っているとのことでした。
ところで声の演技だけでなく、それ以外の付加価値を求められるという考え方はプログラマーにも通づる部分を感じますね。映画に出てくるようなスーパハッカーのような、高い技術力を持っているというだけで会社で高い収入を得るのはなかなか難しいことです。単なる技術力だけでなく、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメント能力などの付加価値を求めらていると感じることが多いですね。
藤井聡太の名言 勝利を必ずつかむ思考法
藤井聡太氏がどのような思考を持っているのかが書かれています。特に印象に残っているのが AI についての考えですね。
AI は即座に人間の力を超えるような結果を出してくれますが、その過程を説明してくれないという点に警鐘を鳴らしています。AI が出した答えをなぜそう考えたのか?を自分自身で考えることが大切だと述べられていました。
仕事と人生に効く教養としての紅茶
紅茶の歴史や文化、マナーなど多岐に渡って説明されている本です。世界各国のお茶の文化が紹介されていて、なぜそのような文化が生まれたのかがわかりやすく説明されていて面白かったですね。
まとめ
以上 2023 年に読んだ本の感想でした。全体的な傾向としては、やはり AI に関する内容が多かったように感じました。今は生成 AI をうまく活用している人が注目されている印象がありますが、いずれは誰もが簡単に AI でアウトプットを出せるようになっていくのではないか、とも考えています。その中で大切なのは、AI が出した結果をなぜそうなったのかを考えることだと思っています。この技能は、誰にでも簡単にできるものではなく、専門性が求めらてる領域なのではないでしょうか?
技術的な分野でいうと、オブザーバビリティや監視といった領域を学ぶことが多かったように思います。今後とも注目を集めそうな分野ではありますので、動向が気になるところです。